2022年水無月の日々 ~ 梅雨の晴れ間

マクドナル神父が帰天され、今月末で3ヶ月を迎えます。
夫は、神父さまに最後に お会いしました時、別れ際に、
『ありがとうございました』
と言いかけて、ふと
『それでは、これで最期という感じがする』
と思い返し、
『また来ますね』
と、ご挨拶しました。
そのことを、今も悔いております。
やはり、
『これまで、ありがとうございました』
と、ちゃんと伝えておきたかったと。
神父さまが、毎日、私たちのために祈ってくださっていることが、どれ程大きな安心になっていたかということを、失って、時間が経つにつれて、しみじみと感じるようになったと。
私たちは、けして真面目なカトリック信者ではありません。
実のところ、神さまも仏さまも、元は同じと考えておりますし、カトリックの教義には?と思う点もあります。
それでも、これまでずっと、ミサに通い、信仰を続けてきましたのは、マクドナル神父の存在、その愛に応えたいという思いからです。
ですので、神父さまが帰天されましてからは、プツッと心の糸が切れたような気持ちで、教会へ行くことも無くなりました。
先日、mさんと、夫とで、神父さまのお誕生日会をいたしました。
ご存命でしたら95才です。
神父さまのお写真に、シャンパンで乾杯(献杯)し、想い出を語り合いました。
悲しいことに、神父さまの お部屋は、後任のM神父が、あっという間に、何もかも撤去し、お掃除され、もう何も無い状態なのだそうです。
お写真の類いは、かろうじてmさんが回収されましたものの、十字架も聖像も、各地に行かれました時のお土産の銀のスプーンやオブジェなども、全てが跡形もなく、消えてしまったのだそうです。
mさんが、私たちに、先に形見分けしてくださっていましたのは、本当に幸いでした。
ただ、私たちは、肉体が無くなりましても、魂は存在し続けることを信じていますので、神父さまには、今も想いが通じると考えております。
それを心のよりどころとして、生きてゆきます。
Thanks be to God
(追記)
上記、『肉体が無くなっても、魂は存在し続ける』に関する想い出ですが、
11年前、福ちゃんが、わが家にやってきました。
殺処分当日の朝に、ボランティアのかたが、岡山の保健所から引き出し、京都まで連れてきてくださいました。
その時の福ちゃんは、まるで骨格標本のように痩せ細り、後ろ足と尻尾は麻痺していました。
翌日に獣医さんに連れて行く予定で、その日は、玄関に繋いで休みました。
すると深夜に、夫は、夢うつつの中で、玄関が仄明るくなっているように感じたそうです。
『あれ?もう夜が明けたのか?』
と思っていると、
『おお、さとし、犬飼うたんか』
とのお父さんの声が、聞こえたそうです。
『何で、入院中のおやじの声が?』
と、ぼんやり考えていますと、電話が鳴り、
『お父さまが、今しがた亡くなりました』
との報せでした。
そこで夫は、ようやく、あれは夢ではなく、
『おやじが、あの世に逝く前に、挨拶に来てくれたんやな』
と気付きました。
ところが、犬好きで陽気な お父さんは、玄関で福ちゃんを見て声をかけ、そのまま旅立ってしまわはったのでしょう。
今では、
『おやじは、他になんか言うこと無かったんかなぁ』
と、笑い話として、人に話していますが、じつは私も、同時刻に体験を共有していました。
夢の中で(とその時は思っていました)、何だか玄関が、ふわぁ~と明るく、人の声が聞こえる雰囲気を感じていたのです。
その時に、私たちは、魂が存在するということを(それまでも体験はありましたが)、はっきりと確信することとなりました。
ちょうど11年前の、今月6月のことです。
ですので、神父さまも、今もきっと、私たちを見守ってくださっていはることと、半ば安心しているのです。
Peace of I

(追記2)
先日、開催されました『商品開発・管理学会』において、夫が、講演を行いました。
テーマは『NMNは、高齢社会の光となり得るか』
それに先立ち、一般社団法人NMN機能性食品開発協会の理事を、快くお引き受けくださいました 京都大学ウイルス研究所名誉教授の畑中正一先生からは、応援メッセージをいただきました。
一部を抜粋しまして、限定公開いたします。
https://www.youtube.com/watch?v=ERK_3wccOCs
また、KBSラジオの『梶子のビューティーライフ』は、秋まで続けることとなりました。
梶子ママは、私の幼稚園、小学校時代の幼なじみですが、
『この年になり、こんなにご縁ができるとは、不思議なもんやわ』
と、思っております。
長男も、もう何年も前の人間関係が、このÑMNで復活しましたり、
『切れてしまった縁(祖父、叔父、叔母など)もあるけど、昔の伏線を、今、どんどん回収していってるような気がする。このために、あの時に会っていたのかとかね。面白いね』
と、話しております。
畑中先生にいたしましても、私の結婚式でスピーチしてくださって以来、まさに40年のブランクを経てのご縁で、今ここでこれ程に、ご厚意をいただけるとは、思いもよりませんでした。
実父との縁は切れましたが、一方で繫がるご縁もあり、天の采配とは不思議なものですね。
ありがとうございます
(追記3)
父の日に、孫たちが、長男のために、お酒の肴をつくり、目隠ししてテープルに誘導してサプライズのお祝いをしてくれましたそうです
可愛い孫たち、そして幸せなパパですね
(追記4)
今月はじめの裏千家のお稽古には、百合の花を染めた夏帯で。
百合の花は、とても好きで、以前は、毎週1本ずつカサブランカを買って玄関にいけていましたが、猫さんと暮らすようになり、百合は猫さんには猛毒と知り、飾れなくなりました。
今は、衣類や食器の柄で、楽しんでいます。今月から、着物は単衣の季節となります。
これは、藍の小絣で蝶々を織りました塩沢紬です。
糸に強く撚りをかけて織るため、シボが高く、サラッとした手触りの単衣向きの生地になります。
着物の柄に合わせ、ラピスラズリの蝶の帯留めを合わせました。
(追記5)
福ちゃんに、原料メーカーからサンプルでいただいたNMNを、毎日、薬味用の小さじ一杯ほど、夕食時に与えてひと月になります。
推定12~13才の福ちゃんは、若い猫さんの影響で、一時は子供返りしていましたが、さすがにこのところは、足が弱くなり、常時おむつとなり、ほぼ寝て過ごすようになっていました。ところが何と、ここ最近、夫が帰宅すると、スクッと立って、夫の後ろを機敏に付いてまわり、大きな声で、おやつをおねだりするようになりました。
嬉しい変化です
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