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2009年11月19日 (木)

T君の洗礼

インターネットのあるコミュニティーに マクドナル神父のことを書きましたら http://yumih8.cocolog-nifty.com/1000winds/2009/09/post-6044.html  

「僕も マクドナル神父のレクチャーを受けたいと思います」 との旨の メッセージが届きました。

難病のため、京都の西のはずれの かつて結核療養所でした国立病院に 入院中とのこと。 うちの息子達より 少し年上です。

まだお若いのにと不憫に思え、また マクドナル神父は お優しいかたですので 事後承諾でも許されるでしょうと判断し、それでは 次のレクチャーの時に ご一緒しましょうと 返信しました。

ところが、その後 そのT君は 指先のみが動かせること、24時間人工呼吸器が必要なこと ・・・・・ などの事情がわかり、それでは 車椅子での移動も難しく、専門の介助のかたが必要でしょうし、病院の許可も 得なければなりませんし ・・・・・ と、周囲が心配をしてくれました。

とはいえ、一旦お約束しましたことを 反故にはできません。

そうしたことを マクドナル神父にお話ししましたところ、「では こちらから行きましょう。」と 言ってくださいました。

日曜日の午後、主人と 車で 神父様をお迎えに行き、 街の外れの その病院へ行きました。

Photo_2 休日のせいもありましてか、静かで 人影も少なく、色づき始めた木々の中に ひっそりと病棟が 建っています。

館内は 簡素ですが、清潔で、スタッフの人々も 淡々と 職務を遂行していはります。

ホールには、車椅子で動ける状態の入所者達が 出てきてはりました。 まだ小学生くらいの 子供さんの姿もあります。

国の税金も こうしたところへ使われていますなら 本望やなぁ~と・・・・・。

T君のベッドは 6人部屋の 窓際です。

お布団の下ですので よくわかりませんが、指先に パソコンのコントローラーが セットされていますようです。

顔も動かすことができませんので、勘と手探りだけで とても上手に スピーディーに、頭上にセットされていますモニターの画面を操作しはります。

びっくりしました。

お向かいのベッドの子は パソコンが使えませんようで、頭上に 漫画雑誌のページを開いてセットしてありましたが、次に 介助者が来てくださるまで そのページをめくることはできません。

インターネットでは 自由に あらゆる情報を得ることができます。

ただ それは 同じ年代の他の子達の 生活や会話も 見ることができるという事でもあります。  それを思いますと 複雑な気持ちです。

Photo T君は、以前にも 洗礼を受けたいと願っていましたものの、諦めていはったそうなのです。 

マクドナル神父は、T君の頭に優しく手をおき 祝福を与えはりました。

そして、「これから、できるだけ毎週来て、私の でこぼこの日本語で 一緒に学びましょう。」と、また クリスマスまでには 洗礼を授けましょうと 言ってくださいました。

私も 少し お約束の責任が果たせましたようで、安心しました。

神様、マクドナル神父様、ありがとうございます。

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