哲学の小径のK邸にて 假屋崎省吾さんと
いつもお世話になっています S印刷のT子副会長に、日曜日のお昼に 夫婦で ゲストハウス「清宗庵」へ招いていただきました。
哲学の小径沿いにあります 静かな静かな佇まいです。
某新聞社の役員のかたと編集長の女性、そして 華道家の 假屋崎省吾さんとスタッフのかたも ご一緒でした。
お食事の前に、假屋崎さんが ご持参の芍薬を 美しくいけてくださいました。
この芍薬は 時間とともに、しだいに花弁を開き、いけたての時から、お食事が終わります2時間余りのちには いっそう艶やかに変わりました。
お花は 生きているのやなぁ~と つくづく思います。
テレビなどで拝見します假屋崎さんは、華やかな世界に身を置き、美に対する妥協を許さないかたのよう。
そういうタイプのかたは、エキセントリックな面をお持ちの場合がありますが、実際 お目にかかりました假屋崎さんは、美に対する感受性は 大変強いのですが、腰が低く、気配りが細やかで 優しいかたでした。
ただ やはりアーティストですので、スタッフのかたのお話しでは、
「一緒に旅行など行くと大変なんです。何時間でも、美しいものを求めて歩き回り、しかも 普通の人と着眼点が違いますので、例えば ゛あの家の2階の窓に見えるシャンデリアを観に行きたい!゛ という感じで、付いているものは 疲れ果てます。」 と おっしゃっていました。
そのようなお話しも、假屋崎さんは 首をすくめて 笑顔で 聞いていはりました。
このお宅は もとは 西郷隆盛のお孫さんの所有でしたそうですが、それを 会長ご夫妻が、隅々に至るまで それこそ 襖の手懸かりから お手洗いのボウルに至るまで、美意識を注ぎ込み 改築されましたものです。
広大なお庭の 池の向こうの小山も、敷地内です。
時々、東山連峰からの 猪が迷い込んできますそうです。
素晴らしく 色鮮やかな 大きな錦鯉たちが、人の気配に いっせいに 寄ってきます。
お庭で 記念撮影(*^_^*)。
お料理は、熊魚庵(たん熊)から 板前さんがみえて 作ってくださいました。
季節の鮎や フカヒレの小鍋など。
菖蒲の絵付けの小鉢やお椀は、金屏風や お庭の池のほとりに ちょうど満開の 菖蒲に会わせてとのことです。
今の時季は、夜になりますと この池に 蛍が舞うのだそうです。
何て素敵なのでしょうね! 目を閉じると イメージがふくらみます。
お食事の間中、外部の音は 全く聞こえず、小鳥の声、蛙の声、そして 時折 鯉のはねる音が響くのみ。
何とも幸せな日曜日のひとときでした。
ありがとうございます。
(追記)
私は 和装洋装インテリアに至るまで、ボタニカルアートのような 写実的な 植物柄が好きです。
いつも 草木や お花に包まれているように 幸せな気分になります。
日曜日に締めました この絽の帯は、薔薇のお好きな T子副会長と 假屋崎さんのイメージで選びました。
先日、友人Hさんのお姑さんからいただきましたもので、戦前の 娘時代に作られましたもののようです。
まるで色褪せることなく、作者のいきいきとした筆使いが いましがた描かれましたばかりのようです。
大切にしたいと思います。
ありがとうございます(^_^)。
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