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2007年9月23日 (日)

小嶋克山先生との定例座談会? 京大和にて

年に2~3度、信楽焼の陶芸家・小嶋克山先生と 母は、会食をします。

その際、たいてい 決まったメンバーが参加しますが、今回は 双方の共通の友人Nさんと、何でもお世話になります Y原さん、そして 主人と私が 同席させていただきました。

この度も 政治・経済・歴史から 医療・環境に至るまで 克山先生のお話は、参考になります事が多く、その 興味の豊富さ、知識の深さには 感心させられます。

アーティストは 気難しく、自分のアートにだけ 引きこもっていれば良い ・・・ というのではなく、様々な事に 関心を持ち、感動をしはります心が 豊かで幅広い作品に 結びつけられるのでしょうね。

今回のお席は、高台寺横にあります 「京大和」。

もともとは、桓武天皇の 延暦元年(782年)頃、東光寺として 建立されましたものです。

その後、何度か 時の権力者に 所有が移り、豊臣秀吉も ねねと共に ここに滞在しましたそうです。

やがて、西本願寺に寄進され、明治の頃から 現オーナーのS家の所有となりました。

Sさんは、母や私とは 国際ソロプチミスト京都のメンバーとして ご一緒させていただいています。

Photo

会食をしました このお部屋は、広縁から 京の街が 一望できまして、「翠紅館」と 名付けられています。

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日暮れ前の、お部屋からの眺め。

八坂の五重塔が 目の前に 望めます。

Photo_4 この書は、三条実美の 直筆。

このお部屋で、三条、桂小五郎(後の木戸孝充)、久坂玄瑞、井上聞多(後の井上馨)、坂本龍馬、竹内半平太ら、長州・土佐を中心としました 幕末の革命家達が 度々 会合を開きましたそうです。

中でも、文久3年に 各藩の代表者が集まり、倒幕や攘夷の 具体的方策を 検討しましたのが、世に言います 「翠紅館会議」です。

その様な お部屋で、私達は ・・・ 特に 克山先生と 私は、「ソーラー発電」について 話し合いました(^_^)。

こういうお席では、もっぱら 頷くばかりの 「聞き役専門」の 私ですが、「環境」と「スピリチュアリズム」の お話になりますと、けっこう 「話したがり」になります。

克山先生と私の 一致します意見は、「原発が安全というのは、幻想で、利害ある人々により作られたもの」、そして、「今のままでは、日本各地で チェルノブイリと同じ事が 起こり得る」 「本気になれば、ソーラー、風力、水力など、代替は可能なはず」 と ・・・ 。

あ、これ以上書きますと、止まらなくなりますので この辺で ・・・ 。

素晴らしい お料理の抜粋です。

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まだまだ 日中は気温30度を越えますが、こちらは すっかり 秋の風情漂います 盛り合わせ。

栗のイガも、楓の葉も 全て いただけます。

070921_18250001 歴史のありますのは、建築物だけではありません。

この塗りのお椀も、大変 貴重な 時代物です。

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この木戸は、360年程前のもの。

杜甫の詩が 書かれています。

Photo_7 透き通った絹布の 御簾には、涼やかな 秋草の柄が。

Photo_10 床の間の 設えも 秋らしく。

お軸に描かれていますのは、ユーモラスな表情の 様々な秋の虫達。

円山応挙の弟子、長沢芦雪の 「秋草群虫」で、江戸時代中期のものです。

目にしますもの全てが 文化財です。

いにしえ人が 目にし 手にしていましたものを、時空を越え、今 私達が 目にし、手にしていますのは、不思議な気持ちです。

克山先生の お話し、そして 京大和の 文化財と お料理、京の街の 美しい眺め ・・・ 。

良い時間を 堪能させていただきました。

ありがとうございます(^_^)。  

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