米山記念奨学会シンポジウムに参加して☆
日本ロータリークラブ創設の初期メンバー、米山梅吉氏が立ち上げられました奨学金制度は、現在は ロータリークラブ会員によります寄付を 主な財源にしまして運営されています。
当初は、アジアの学生対象でしたが、現在では アフリカやヨーロッパ等からの留学生も含めまして、物心両面でのサポートを行っています。
この奨学金を受けられました 台湾出身の留学生OBにより、(社)中華民国扶輪米山会が発足し、この度 初めてのシンポジウムが 台北で開催されました。
主人が 今期、京都モーニングロータリークラブの米山記念奨学会委員長ですのて゛、出席しますことになり、また 若い人にも参加してもらいたいとのことで、東京ローターアクトクラブ・メンバーの長男も同行しました。
シンポジウムでは、3名のかたの基調講演がありました。
横田 雅弘・一橋大学教授は、異文化間教育学・カウンセリングの専門家で、ボランティアとして多くの留学生のお世話をなさってはります立場からの お話しでした。
廖 一久氏は、40年程前の米山奨学生で、現在は 台湾水産学会理事長をなさっています。
留学生の 母国に対します貢献につきまして、幕末から明治維新にかけて海外へ渡りました 日本人留学生になぞらえて お話しされました。
「彼らは、任務を全うするために 懸命に研究・研修に没頭し、会得したものを 帰国後に充分発揮して 日本近代化の基礎を築きあげました。」と。
そして、「今後は、優秀な 法律や政治分野の学者を育て、台湾を 真の近代国家として 脱皮させてもらいたいものです。」と おっしゃいました。
後で、他の様々な情報から 理解できましたが、台湾には もとからの台湾人と、主に 文化大革命以後 大陸から渡ってきました「外省人」と呼ばれます 中国系の人達とがあるそうです。
もとからの台湾人の中でも、年配の方達は 日本の植民地時代を経験してはりまして、ほとんどが 「あの時代の方が良かった。」と、言ってくださいます。
日本の植民地は、西欧型とは違いまして、現地の人達にも、日本人と同じ教育制度、同じ就職のチャンスがあり、そのための施設も提供されていましたそうです。ですので、中国や韓国の 反日教育には 疑問があると おっしゃる方もありました。
一方、近年は 外省人が増え、中国統一国家へ向けての集会やデモが 活発に行われているそうです。
もとからの台湾人は、もちろん 独立推進派ですので、廖氏の 「優秀な 法律や政治の分野の ・・・ 」との発言になりましたようです。
徐 重仁氏は、30年前の奨学生。現在、セブンイレブン、ダスキン、無印良品、スターバックスなどを 台湾に誕生させた 統一超商グループのトップとして ご活躍中です。
留学の苦労を乗り越えたこと、そして 日本の高度成長期に立ち会えたことが、今日の 事業発展に大きく役立ったと お話しされました。
そして、「私は、北京語でスピーチします。」との言葉に、台湾の 複雑な経済的・社会的事情を 感じました。
シンポジウム後半は、パネルディスカッション。
いずれも、かつて奨学生でした 黄・北海道大学大学院・法学研究科助手、台湾では 著名な翻訳家の 頼・女史、 台湾刑務所所長・呉氏、 そして、専修大学付属中高教師で ロータリー財団学友会会長の 滝沢 武氏をパネラーに、やはり 35年程前の奨学生、許・華城電気(株)社長のコーディネートで すすめられました。
その後は、別室での懇親会。
円卓に同席しましたのは、今治ロータリークラブ・米山記念奨学会委員長のO氏ご夫妻。 O氏のお父様は、もう故人ですが 愛媛県選出で大臣もなさった方です。 奥様は、゛善良゛のオーラに包まれたような方で、関空での出発から帰国まで ご一緒させていただき、なごり惜しみながらお別れしました。
そして、台湾のロータリークラブから、K氏、同じくK氏、S氏と2人のご子息。
うちの長男より 少し年上ですが、台湾には兵役義務があり、次男のかたは、海軍から 週末休暇での参加でした。物静かで、にこにこと穏やかなご兄弟は、日本語も少し話され、長男とは 波長もタイプも合うようでした。
ところで、お料理!
3日間の滞在中、ず~っと、「美味しい!」「美味しい!」と、言い続けていました。
島国のため、お肉よりも魚介類のお料理が豊富で、また南国のフルーツやお野菜のヴァリエーションも豊かです。
そして、食材が豊富で新鮮なためか、味付けがとても薄く、私好みなのです。その上、油の使い方も少なく、あっさりしています。
懇親会でも、牛肉をトロトロに煮込みましたスープ(これも、ごく薄い塩味のみのシンプルさ)以外は、ほぼ魚介類。
フカヒレの煮込み、伊勢エビの焼き物、ナマコの炒め物etc.etc
そして、マンゴーやドラゴンフルーツ、パイナップル、スイカなど たっぷりのフルーツが、お料理にも使われています。
デザートは、ツバメの巣・クコの実・ハスの実のスープ。漢方薬にも使われます食材ばかりで、と~っても体に良さそう! そして、ほんのりと ごく淡い甘さ。
濃い味好みの人には、水っぽく感じられるかもしれませんが、私の味覚のツボには、すっぽりと はまってしまいました!!! ・・・ またいただきたい ・・・(^_^)です。
ところで、シンポジウムには、留学生候補の高校生、大学生、院生も何人か来てはりましたが、可愛らしい女子高生達に 「一緒に写真を撮らせてください。」と言われました(*^_^*)。
着物姿が珍しかったのでしょう。 少し恥ずかしいのですが、これをきっかけにでも、若い人達に 日本への興味をより一層 持ってもらえたらいいなぁ~と、願っています。
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